この記事はこんな方におすすめ
- 香港への赴任や出張中も、日本にいるときと同じ感覚でClaudeを使いたい
- 香港からClaudeにアクセスするとエラーになる理由を知りたい
- 香港で安定して使えるVPNを、根拠をもって選びたい

文章作成からリサーチ、コードの相談まで。
Claudeをはじめとする生成AIは、もはや仕事にも生活にも欠かせない相棒になりつつあります。
ところが、ここで意外な落とし穴がひとつ。
香港はAnthropic(Claudeの開発元)が公式に定める「提供対象地域」に含まれておらず、現地の回線からそのままアクセスしても利用できないのです。


こうした疑問にお答えするため、本記事では香港でClaudeが使えない本当の理由と、VPNを使った接続手順、そして利用前に必ず知っておきたい注意点をまとめました。
現地での利用状況をふまえたVPN選びのポイントも紹介しているので、サービス選びで迷う心配はありません。
専門家監修コンテンツ
本記事は、香港在住者や出張経験者から寄せられた最新の声をもとに構成した、信頼性重視のコンテンツです。
紹介しているVPNはすべて、時点で、香港からの接続動作を確認できたサービスに限定しています。
監修は、20社以上のVPNを比較・検証してきたRamune VPN専門チーム。根拠のある情報だけを厳選してお届けします。
わからない点や気になることがあれば、お問い合わせフォーム、公式SNS、公式ClaudeのDMからお気軽にどうぞ。
香港でClaudeが使えない理由|原因は検閲ではなく「提供エリア外」
香港と中国本土はネット環境がまったく別物
まず押さえておきたいのが、香港と中国本土ではインターネットの事情が大きく異なるという点。
中国本土では、国家規模の検閲システム「グレートファイアウォール」が常時稼働しています。
グレートファイアウォールとは
グレートファイアウォールとは、中国政府が運用している大規模なインターネット検閲システムのこと。当局の方針にそぐわない情報へのアクセスを遮断する役割を担っています。中国の象徴である万里の長城(グレートウォール)になぞらえて「防火長城(グレート・ファイアウォール)」と呼ばれ、「金盾(きんじゅん)」という名前でも知られています。
出典:「CyberSecurity.com」
一方、このグレートファイアウォールは香港には適用されていません。
そのため香港では、Google検索やYouTube、X、Facebook、LINEといったサービスも、日本とほぼ同じ感覚で利用できます。
Claudeを止めているのはAnthropic側の方針
では、なぜClaudeだけが使えないのか。
答えはシンプルで、Anthropicが公開している「提供対象の国・地域」の一覧に、香港も中国本土も入っていないから。
つまり、政府の検閲ではなく、サービスを提供する企業側の判断によってアクセスが制限されている状態です。
さらにAnthropicは2025年9月、利用規約を改定。中国資本が50%を超える企業や組織については、どの国・地域で活動していても利用を認めないという方針を打ち出しました。
香港で中国系企業に勤めている方は、個人の居場所に関係なく制限の対象になり得るので注意が必要です。
| 項目 | 香港 | 中国本土 |
|---|---|---|
| グレートファイアウォール | 適用なし | 適用あり |
| Google・X・LINEなど | 通常どおり利用可 | 原則つながらない |
| Claudeの公式提供 | 対象外 | 対象外 |
| 制限の主な理由 | Anthropicの提供地域ポリシー | 検閲+提供地域ポリシー |
香港でClaudeに接続する方法|VPNで日本サーバーを経由する

香港の回線からClaudeに接続する手段として、よく使われているのがVPNです。

VPNの仕組みをやさしく解説
VPNとは、暗号化された専用の通り道(トンネル)を使って通信をやり取りする仕組みのこと。
ネット上の住所にあたるIPアドレスを、日本など別の国のものに切り替えられるため、通信内容ののぞき見やサイバー攻撃から身を守る効果もあります。
多くのWebサービスは、このIPアドレスを手がかりに「どこからアクセスしているか」を判断しています。VPNを通すことで、地域制限のあるサービスにもつながるようになるわけです。
そのため、VPNで日本サーバーに接続すると、通信上は日本からのアクセスとして扱われるという仕組みです。

利用前に必ず知っておきたい注意点
- Anthropicは、提供対象地域に実際にいるユーザーのみがアカウントを作成・利用できると定めています
- 香港滞在中にVPNで地域判定を回避する行為は、利用規約に抵触するおそれがあります
- 規約違反と判断された場合、アカウント停止の可能性もゼロではありません
- 会社のアカウントを使う場合は、必ず勤務先のIT部門やルールを確認しましょう
こうしたリスクを理解したうえで、ここではNordVPNを例に、日本サーバーへ接続する流れを見ていきます。
NordVPNは日本国内のサーバー数が多く、香港からつないでも速度が落ちにくいのが強み。アジア圏での評価も高いサービスです。
手順1:VPNアプリで日本サーバーに接続

NordVPNのアプリを開き、国一覧から「日本」をタップ。数秒で接続が完了します。
手順2:Claudeのアプリ、またはブラウザ版を開く

VPNがつながったのを確認してから、Claudeを起動しましょう。
アプリを先に開いてしまった場合は、一度完全に終了させてから立ち上げ直すのがコツです。
手順3:ログインしてClaudeを使う
ログイン後は、通常どおりチャットやファイルのアップロードが可能です。
なお、Claudeはログイン時だけでなく利用中も接続元をチェックしているといわれています。途中でVPNが切れるとエラーになりやすいため、キルスイッチ機能をオンにしておくと安心。

香港でのClaude利用についてよくある質問

日本で作ったClaudeアカウントは香港でも使えますか?
香港の回線からそのままアクセスすると、日本で作成したアカウントでもログインや利用ができないケースがほとんどです。
Anthropicは、提供対象地域に実際に滞在しているユーザーのみ利用できる方針をとっています。アカウントを作った場所ではなく、「今どこからアクセスしているか」で判定される点に注意しましょう。
長期赴任の場合は、勤務先が法人契約しているAIツールや、香港で正式に提供されている別のサービスを使う選択肢も検討しておくと安心です。
香港でVPNを使うのは違法ですか?
2026年10月時点で、香港で一般の個人がVPNを利用すること自体を禁じる法律はありません。
ビジネス用途でも広く使われており、空港やホテルのWi-Fiで通信を守る目的でも重宝されています。ただし法規制は変わる可能性があるため、渡航前に最新情報を確認してください。
無料VPNでも問題なく使えますか?
当サイトとしては、安全面の不安が大きいため、無料VPNはおすすめしていません。
おすすめしない主な理由は、次のとおりです。
無料VPNの弱点
無料VPNの問題点
- 使えるデータ量の上限が厳しい
- 選べるサーバーの数が少なく、日本サーバーがないことも
- セキュリティ面に不安が残る
- Claudeにつながる保証がない

加えて、無料VPNには次のような危険も潜んでいます。
無料VPNのリスク
無料VPNのリスク要因
- 運営元がはっきりしないサービスも多く、安全性の判断がつきにくい
- 広告表示や利用者データの販売で収益を得ている例も少なくない
- 個人情報や業務データが外部に漏れるおそれがある
- 利用者が多い時間帯は速度が大きく低下しがち


それでも無料VPNを使いたい場合は、リスクを理解したうえで自己責任で選ぶようにしましょう。
なお、以前は無料VPNの定番だったAtlas VPNは、2024年4月にサービスを終了しています。
現在、比較的信頼できる無料VPNとして名前が挙がるのはProtonVPN。無料プランでもセキュリティ面ではある程度の安心感があります。
香港でClaudeを快適に使うには、どのVPNが向いている?
チェックすべきポイントは、大きく分けて2つ。
通信速度の安定性と、日本サーバーの多さです。
主要VPNの日本サーバー数の目安
主なVPNサービスの、日本国内のサーバー数をまとめました。
| VPNサービス | 日本サーバー数(目安) |
|---|---|
| NordVPN | 130台以上(東京・大阪) |
| Pure VPN | 108台 |
| Surfshark | 62台 |
| Express VPN | 2台 |
| Private VPN | 1台 |
| vyprVPN | 1台 |
※サーバー数は各社の増設・統廃合によって変動します。最新の数値は公式サイトでご確認ください。
もうひとつ見ておきたいのが、香港から中国本土へ移動する予定があるかどうか。
香港ではVPN自体が遮断されることはほぼありませんが、深センなど本土へ日帰りで足を延ばすなら話は別です。本土では、Shadowsocksのような通信を偽装する技術や、難読化サーバーに対応したVPNでないとつながりにくくなります。
その点NordVPNは難読化サーバーを備えているため、香港と本土を行き来する方にも使いやすい一本です。
料金重視なら、どのVPNがおすすめ?
価格は為替やキャンペーン次第で変わりますが、料金と品質のバランスで選ぶならSurfsharkが有力。
接続台数が無制限なので、スマホ・PC・タブレットをまとめて使いたい方にもぴったりです。
まとめ|香港でClaudeを使うなら、仕組みとリスクを理解してから

香港は中国本土と違い、検閲によってネットが遮断されているわけではありません。
Claudeが使えないのは、Anthropicが香港を提供対象地域に含めていないから。ここが最大のポイントです。
VPNを使えば技術的には接続できますが、規約上のリスクがあることも忘れずに。特に業務で使う場合は、会社のルールを最優先にしましょう。
渡航前の準備チェックリスト
最後に、香港へ出発する前に済ませておきたい準備をまとめました。
出発前にやっておきたいこと
- VPNアプリのインストールと初期設定は日本にいるうちに完了させる
- 返金保証の期限を確認し、解約の締め切り日をカレンダーに登録しておく
- Claudeで作成中の重要なチャットや資料は、念のため手元に保存しておく
- 回線が不安定なときに備え、予備の接続先サーバー(東京・大阪など)を決めておく
- Claudeの支払い方法は渡航前に確認しておく(香港発行のカードは決済できない場合あり)
- 勤務先で使う場合は、社内のAI利用ルールを事前に確認する
- スマホとPCの両方でVPNの動作確認を済ませておく

